元気になる情報誌 yomiっこ
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編集長のメッセージ 2012年02月号 - yomiっこ
yomiっこ 2012年02月号

酒蔵へ行こう!
カルチャー教室特集
梅だより2012
東日本大震災からもうすぐ1年。復興整備は進んでいるものの、大切な人を亡くした悲しみや災害で受けた心の傷は到底癒されるものではないだろう。被災者の方々の心を思うと胸が痛む。そんな人たちの心のケアに向けて、福島と米国の医師の有志がチームを作り動き始めた。運動の元となったのがなんと奈良出身のご夫婦だ。柳澤貴裕さんと育代さん。2人とも若草山を眺めて育った奈良人同士、縁あって結ばれ、現在ニューヨークに在住。貴裕さんはマウントサイナイ医科大学の准教授を務め、郁代さんも実家の店「菊一文殊四郎包永」を米国で広めるべく事業を展開している。
東日本大震災直後、貴裕さんは何かできないかと米国日本人医師会と相談し、仲間と共に日本の医師らの邪魔にならないよう配慮しつつ、災害支援エキストラチームのメンバーを少人数ずつ送り続けた。さらにより中長期的な支援を探った時、9・11事件(アメリカ同時多発テロ事件)でも問題になった心のケアだと実感、様々な伝手を頼り、福島県立医大の心のケアチームにたどりついた。
日本のチームができないことをなんとか支援したいと根気強く話をし、現場の声も聞きながら、9・11事件後、10年かかったという「9・11プログラム」を使ってほしいと渡した。
注記すべきは警察、消防隊、医療現場といった被災者をケアする側の人間のこと。彼らはどうしても後回しになりがちだが、実は最も過酷な状況で自らを抑え、救助する状態は心を病んでしまう。ぜひ日本で生かしてほしいというのが柳澤さんらの願いだ。また柳澤さん夫妻は、心のケアの大切さをPRし理解してもらうことにも力を注いでいる。
双方の協力が形になり、この1月、福島県相馬に新たな施設が開所された。デイケアや在宅治療ができる施設だ。この「心のケアプロジェクト」は今後、岩手、宮城へと3年間で広げて行く予定だ。互いのノウハウをシェアして反映し合えればと話す貴裕さんからは、痛みを分かち合おうとする気持ちがひしひしと伝わる。私たちも、気持ちを支えるのはこれからと心に刻み、できることを続けたい。
 
 
makican
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