元気になる情報誌 yomiっこ
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編集長のメッセージ 2013年09月号 - yomiっこ
yomiっこ 2013年09月号

月見のおとも だんご
今から始める “住実”シニアライフ
終活シリーズ第4弾 お彼岸(秋編)
秋の夜長をしっとりと・・・大和路の秋灯り
 インターネット時代と言われて久しい。調べ物もインターネットは便利だが、危うくそれに頼りっきりになりそうになるので注意が必要だ。
 この前、弊社が主宰する奈良こころ塾の折、「一穀あすか」の西田弘之さんの話も気になった。農業をやりたいとやってきた若者の話だ。
 彼は有名大学を出て大手企業に勤めたが、半年で辞めて西田さんのところに来た。それならばと入ってもらったがとにかく言う通りにしない。「ジャガイモの春植えは、苗1本やで」と言ったのに数本植えて結局育たなかった。一事が万事、ことごとく失敗している。
 「何で言う通りにせえへんのや」と聞くと、「だってインターネットにそう書いてましたから」と。
 畑の小屋の中にはガラス張りの机、やるべき作業を置いといて、ずっとパソコンをしている。聞いてくれたら教えようもあるけれど、聞かない、教えたことよりインターネットを信じるではどうしようもないとぼやいた。
「彼だけが特別とちゃうねん。とにかく農業なんて簡単にできると思って来るもんばっかりや。せやから、こんなにしんどいとは思わんかった言うて、もう今までに何人辞めていったか」とまた、ため息をついた。農業に携わる人が誰でもそうではないだろうが、ネットの方法通りにすれば簡単に育つと思っている人が多いのは事実のようだ。
 ITは悪いことではない。農業者同士の情報交換は有益だし、ネット販売も定着している。ITをうまく活用すれば、若者にとって魅力ある成長産業として捉えることができる。
 だが実際には、その土地の現場でしか知り得ないノウハウというかコツがあり、先人から伝承された基本があってこそ初めてITも生かされ、実を結ぶものではなかろうか。  便利と不便の融合から真の物事が誕生することを願うばかりである。そして、検索から得た答えが正しいかどうか、我々自身もしっかり見極める必要がある。
 
 
makican
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