元気になる情報誌 yomiっこ
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編集長のメッセージ 2015年11月号 - yomiっこ
yomiっこ 2015年11月号

第67回 正倉院展
リサイクル特集
売ってスッキリ
現金ゲット!
終活シリーズ第11弾
心を込めて
想いをカタチに お葬式
 車で奈良女子大の前を通っていたら、前方よりショートカットのすらりとした女子大生が歩いてきた。半袖のシャツにミニスカート。近づくと、シャツをまくって、右のわき腹をぽりぽりかいていた。下にはブラジャーしかつけていないようで、肌が見えていた。
 わかる! かゆくなって、ちょっとぐらいいいだろうという気持ち。でも、これはいけません。道路を歩きながら美人台無しである。女子大前で油断したのか?誰に迷惑をかけるわけでもないのだが、いわゆる「はしたない」。辞書で引くと、行儀が悪い、不作法な、下品とある。
 小さい頃、母や祖母に、「はしたないからやめなさい」と注意されたことが多々あった。肘を突いてご飯を食べる、お箸で食べ物を突き刺す、靴のかかとを踏んで歩く、足でドアを閉める……これは当然かな。どこまでがはしたないと思うかは個人によって差はあるだろうが、誰もが「はしたない」ことをしないようわきまえていた気がする。今、日本人のどれだけが「はしたない」行為を理解し、実践しているだろうか。「はしたない」はもはや死語になりつつあるのではないか。はしたないことをしないという言葉の裏には、自分の行動に責任を持ち、社会規範や道徳を守るという意味が含まれていると思う。
 礼儀や礼節をわきまえることは日本人の美徳であり、武士道、茶道といった道の教えに通じる。だがそれは家族らが口を酸っぱくして注意してくれたゆえに身についたことだ。
 今はそうしたことを注意する人も減ったどころか、大人が平気で他人の庭の花を摘んでいったり、電車で大声で電話をしたりと目に余る行為が多い。
「もったいない」「はしたない」という言葉は日本ゆえの美しい言葉ではないか。物を大切にし、人様に恥ずかしい行為は見せない、つまりは相手を敬うことであり、それが「おもてなし」の心に通じる。この美しさが何とも日本人のかっこよさではないか。
 自戒を含め、ここは再び奥ゆかしさを取り戻し、美しい日本語と美しい行為をぜひ世界に広めたいものだ。
 
 
makican
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