元気になる情報誌 yomiっこ
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編集長のメッセージ 2016年5月号 - yomiっこ
yomiっこ 2016年5月号

築年数も魅力に変える
家と暮らしのリノベーション
 新聞を開くと、春の新聞週間ということで、3人の方のコラムが載っていた。
 新幹線で新聞を片手にコーヒーを飲むのがエグゼクティブだという作家の羽田圭介さん、新聞は自分に関わりのないニュースも目に入り、選挙や政治などをゼロから知る機会になるという女優の吉本実憂さん、ネット環境が進んで紙媒体が厳しい今だからこそ新聞が面白いと力説する、千葉商科大学専任講師の常見陽平さん。どのお話にもうんうんとうなずかされた。
 新聞といえば、義父を思い出す。新聞販売店を営んでいた義父は、朝2時には起きて店への新聞配送トラックを待ちわびていた。着くなり読売新聞を広げて隅から隅まで読んでいた。ところがそれに終わらない。
 スポーツ報知や日本経済新聞、奈良新聞、続いて朝日、毎日、産経も、届く順にすべて目を通す。そして、ある事件の取り上げ方を比べるとか、読書欄は○○新聞の方が良くなったなどと、毎朝新聞批評をしていた。それを横で聞くのが楽しみだったし、勉強にもなった。
 販売する商品のことを知り尽くすという意味では、商売に徹していると言えるかもしれないが、父は世の中の様々なことに感動し、怒り、喜び、自らも身近なニュースを伝えたくて、ミニコミ紙の発行をし始めた人だ。町の問題をミニコミの紙面を通して訴えたりよくしようと働きかけたりと、販売人と別にジャーナリストの一面があったように思う。
 初めて新聞販売店の仕事を見たとき、何千人もの記者が取材し編集した新聞が全国に届けられ、何万もの店舗で折り込みチラシとセットされ、雨の日も台風の日もきちんと各戸のポストに届けられる様子を見て、届いて当たり前に思っていたことが当たり前じゃなくて、これだけ多くの人が毎日関わってやっと手元に届くんだと感動して、新聞を愛おしく思った記憶がある。
 義父が新聞を愛したのには、皆の苦労や思いが詰まっていることを一番わかっていたからかもしれない。そんな愛おしさを少し忘れがちになっていた。さて、今日はどんな情報や知識を投げかけてくれるのか、わくわくして開いてみよう。
 
 
makican
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