元気になる情報誌 yomiっこ
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編集長のメッセージ 2016年11月号 - yomiっこ
yomiっこ 2016年11月号

第68回 正倉院展
<終活シリーズ>
知らないと損をする!
普通の家こそ相続対策
この時期だけの
特別御朱印をいただこう!
 飛火野の漆黒の闇に、久々に向きあった。奈良市、中国・寧波市、韓国・済州市、三市合同の文化事業「東アジア文化都市2016 古都祝奈良(ことほぐなら)」が舞台、アート、食の3本柱で開催されているが、食プログラム「奈良フードキャラバンプロジェクト」の一つ「饗(あへ)」が奈良市飛火野で行われ、私も参加させていただいた。シェフとして世界中を渡り歩く船越雅代さんがディレクターを務める。
「饗」とは、もてなし、ごちそうの意味。飛火野の奥にその夜だけ現れたパオの横に、蚊帳で囲った30席。器は素焼きでこの日のために用意された。この日は関係者のみで、お客様は、船越さんの声がけで集まった、それぞれの道のプロの方々。スウェーデンやデンマーク、国内は鹿児島、東京からなど様々な場所から、皆彼女の感性に触れたくて、駆けつけたという感じだった。
 船越雅代さんとはどんな人か。ニューヨークでシェフになり、アートと食を融合させ、その土地のものでその土地を味わう活動を、世界中を巡りながら行っている女性。その日のメニューはイチジクとすだちとナスの葛寄せ・大和当帰を使ったソース添え、干し鮎とそうめん、冬瓜、ずいきなどなど。もちろん大和野菜だ。デザートの五條の柿や奈良のはちみつ、栗、月ヶ瀬のお茶など、懐かしいのに新しい味。身も心もすっかり満たされた。
 船越さんは、このイベントを通して「ずっと変わらない奈良のすごさを伝えたい」と。料理をいただきながら、古代の歌のような即興の音楽も披露され、飛火野という神様の森にふさわしい演出だった。
 終わってみればまるで夢を見ていたような満ち足りた感覚。漆黒の闇だけが美しく浮かび上がり、奈良がずっと守ってきた風景、磁場の力を改めて思い知った。同事業も10月で終わる。
 千三百年前、世界から奈良に様々な人が集ったように、今回も世界中からプロが集い、奈良の魅力を新しいカタチで見せていただき、気づかされることが多かったように思う。奈良の宝物を今後我々がどう生かしていくかだ。
 
 
makican
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