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編集長のメッセージ 2017年6月号 - yomiっこ
yomiっこ 2017年6月号

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 佐藤愛子さんの著書、『九十歳。何がめでたい』が売れ行きランキング1位だという。90歳にしてあの若々しさにあのエネルギーはにわかに信じ難い。本人は、健康法なんて何もしていないのにインタビューばかりされると怒っていたが、そりゃ誰でも秘訣を聞きたくなるだろう。
 何もしていないとすれば、いつも怒っていることが若さの秘訣だろうか。社会のこと、老人に対して、若者に対して、あらゆるところに目を向けては怒っている。私の場合友人から「怒ると自分の魂が傷つくから、自分が損するよ」と教えてもらったので、私は腹が立つたびにそれを思い出して怒りを静めようとするのだが、愛子さんはおかまいなしだ。
 考えるに、怒り方が違うような気がする。すかっとしているのだ。魂が傷つくような怒り方をしていないようだ。怒りもためると体を悪くするというから、愛子さんの場合、外に吐き出すのが健康法なんだろうか。
 怒るといえば、私の祖母も昔よく怒っていた。祖父母と同居していたので、小さい頃は悪さをすると私たち姉妹は容赦なく押し入れに入れられたり、柱にくくりつけられたり、お尻にお灸まで据えられた。祖母が本当に怖かった。母にもきつくて、姑というのはこんなに意地悪なのかと子ども心に祖母を恨んだ。そんな祖母も、年を取るにつれ丸くなり、弱くなり、私たち姉妹は祖母に反抗し、昔の仇を討つように邪険にした。なのに祖母はいつも変わらなかった。ニコニコして、「そんな格好をしてたら風邪ひくよ」と、素足丸出しの私に言った。
 結婚するまで、実家で祖母と暮らした。私のすべてが気になるようで、テニスの素振りをしていたら横に来て真似をし、「私もできるかな」という。もう70代も後半だったが、チャレンジ精神は旺盛だった。私の友人が遊びに来たら同席しようとし、時に疎ましく感じることもあったが、日常の中でいろんなことを教えてくれた。神仏を信心する心は人一倍強く、毎日私のことを拝んでくれた。
 亡くなる前にはすっかり優しくなって、あれだけつらく当たった母に「ありがとう」と何度も繰り返した。
 祖母が厳しくしてくれたことは、今思えば有り難かった。でもこの年になるまでそれがわからないとは、祖母もあの世で情けながっていることだろう。
 
 
makican
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